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ホームページは一瞬で命運が分かれる

サイトマップが完成したら、次に行なう重要な作業がホームページの制作です。

初めて訪れたユーザーは、まずホームページが気になります。そこでサイトに必要な情報があるのかどうかを確認し、つぎに、サイト内を巡回する価値があるのかどうかを判断します。

この判断に費やされる時間はほんのわずかで、「3秒ルール」とも呼ばれるくらい短く、ほんの数秒で勝負は決まります。

あなたがいくら時間をかけて必死でホームページを制作しても、たった数秒で判断されてしまうのです。

数分ではありません、数秒です、たったの数秒ですよ!厳しいですね。

その理由は簡単です。インターネット上には無数のサイトが存在しています。その膨大な情報の中から有意義なものを得るためには、できるだけ無駄な時間をかけずに、目的に合ったサイトにめぐり会うことが、ユーザーにとって最も重要なことだからです。

「ここには、たいした情報はなさそうだな」と思った瞬間、ユーザーにとって、そのサイトを閲覧する行為は時間の浪費でしかありません。

少しマウスを動かして、他サイトのリンクをポチッとする、または別の検索結果をクリックすればもっと有意義な情報と出会える可能性が広がるのです。その行為には何のためらいもありません。

このような理由から、ホームページ(トップページ)は、WEBサイトの顔であるとともにサイトの命運を握ってるといえるでしょう。

まさに「ホームページはサイトの命」です!

ここが力の入れどころです!一瞬で先を読みたくなるようなホームページを作りましょう。

ホームページに必要な最低限の項目は下記のとおりです。

ホームページに必要な最低限の項目

  • サイト名(タイトル)
  • コンテンツの内容
  • 運営者

ユーザーは、これらの情報がわかり易く表示されていて初めてまともに内容を読もうかという姿勢になります。

あなたご自身について、インターネットで情報を探している状況を思い起こしてみましょう。

何が言いたいのか内容が良くわからず、運営者の面影すらも感じられないホームページを見て、その中身を深く追いかけてみたいと思うでしょうか?そうは思いませんよね。

ホームページがしっかりと作りこんであれば、「きちんとした情報があるサイトだなあ」という好印象をまずユーザーに与えることができます。その心理を利用して、ホームページがしっかりと作りこんであるというだけで、かなりいい思いをしているサイトも存在します。それほど、ホームページは重要だということです。

タイトルは重要

誰しもサイトのタイトルはページ内のトップにきちんと掲載するのですが、ブラウザのタイトル欄にまで気を配れていないサイトが見受けられます。

これは、HTMLエディタなどで制作した場合に、タイトル名がデフォルト設定の 「無題ドキュメント」 や 「新しいページ」 などのまま修正していなかったり、なんらかのソースコードをコピー&ペーストしたため、サイトとはまったく違うタイトルが付いていたりするものです。

せっかく、ああでもない、こうでもないと必死で頭をひねって考えたタイトルも、これでは台無しですね。

さらに、サーチエンジンで検索した結果の表示も、「無題ドキュメント」や、ちぐはぐなタイトルで表示されてしまうので、 サイトにとって大きなマイナス要素となってしまいます。

なので、HTMLソースのタグには、あなたのサイトのタイトル名を必ず入れるようにましょう。そして、完成したページは必ずブラウザで確認することを習慣付けてください。

meta descriptionもきちんと書こう

そのページに何掲載されているのかを紹介できるタグがmeta descriptionタグです。

書き方は〈meta name=”Description” content=”ここに紹介文” /〉と記述します。

meta descriptionは検索順位には影響しないのですが、検索結果に紹介文として表示されるため、しっかりと内容を伝えられる文章を記述しましょう。

h1タグにはタイトルを忘れずに!

また、タイトルと同様に重要なのがh1等の見出しタグです。

見出しタグとは、ロボット型検索エンジンのスパイダーやクローラー(詳しくは後の章で説明します)に対して、ページの説明や要約、関連するキーワードなどを適切に伝えるために用意されたものです。

これに適切な語句を設定しておくことによって、スパイダーが読み取り、検索結果のヒットにつながります。

現在の多くの検索エンジンは、見出しタグを悪用する者が多かったため、見出しタグを無視するなどして対策を講じています。

しかしながら、全ての検索エンジンが無効化しているわけではありませんので、補助的に使用すれば全く効果がないわけではありません。タグも忘れずに記述しておくことが大切です。

コンテンツの内容に関しては、ホームページの全体像や訴えたいことが直ぐにわかって、 内容へアクセスし易い工夫が必要です。そして、より多くのユーザーに内容を訴えるためには、それぞれのコンテンツリストの見出しの記述方法が非常に重要です。

商用サイトであれば、 ただ、商品のカテゴリーが羅列してあるだけのコンテンツリストだと、よほど目的の商品が決まっていない限り商品ページ自体へのアクセスはないでしょう。

いくら良いものが揃っていても、まず、商品のコーナーへ足を運んでもらえなければ一切売れることはありません。ただ、整然と商品が項目別に分けられているだけでは、なかなかアクセスしてもらえません。

なぜでしょう?

答えは、興味を惹かれない(はっきり言って面白くもなんともない)からです。

WEB上でヒトが何かアクションを起こす瞬間とは、”感情や心や欲求に響く何か”を感じた場合だけです。

たとえば、特別に売りたい商品が「高級マッサージチェアー MC」としましょう。
ここで、多くの方が商品紹介で犯す間違いは、

大分類「健康機器」 → 小分類「マッサージチェアー」 → オススメ商品「高級マッサージチェアー MC」

という流れで誘導した末に、商品画像が説明文より先に出てきたり、「トピックス!」と称して、いきなり商品の画像をホームページの前面に出してしまうことです。

このようなカタログブック的表記で通用するのは名の通った大企業や、実際にカタログブックも出版しながら運営している量販型通販サイトなどです。

しかし、そのような大手のサイトでも、価格や付加サービスでの決定打がない限り、なかなか商品は売れません。

理由は、それが元々欲しい商品でない限り、いきなり商品画像を見せられても購買意欲が高まらない = ワクワクしないからです。

では、どのような記述が良いのでしょうか?

ヒントは先ほど述べた”感情や心や欲求に響く”ような記述をすることです。

前述の商品であれば、

「わたしが自宅でスッキリ癒されたヒミツ!」 とか 「これで毎日リゾート気分!?」

などの表現を用いて、 「オヤッ!」 とか 「なんだろう?」 とユーザーの注意を惹くことが重要です。(もちろん中身も 「コレ欲しい!」 と思ってしまう程しっかりと、ワクワク・ドキドキさせるように記述されている必要があります)とりあえず中身を読んでもらわないことには何も始まりません。

ユーザーに中身を読んで欲しいのなら、いきなり 「どうだ!いい商品だろう!」 と言わんばかりに商品画像を見せ付けるのではなく、商品の魅力をしっかり、かつ、たっぷりと伝え、ホームページ上のあらゆる表現や表記に工夫を施す努力を惜しまないことです。

運営者名に関しては、サイトを通じて直接ユーザーとの商取引を行なう場合にのみ、特定商取引に関する法律 (いわゆる訪販法、通販法と俗に呼ばれているもの)によって、代表者氏名、担当者氏名、住所、電話番号、などの表記が義務付けられています。

当サイトのようにアフィリエイトプログラムによる方式の場合、表記義務の対象外となります。(もちろん、あなたが「きちんと表記したい」と思われるのなら、表記されるのは全く運営者の自由ですからOKです)

正確な情報は「経済産業省」消費者対策ページ 内の「特定商取引法の条文・沿革」コーナーをご覧ください。

次に必要なものは、リピーターの方々に対する配慮です。

リピーターの方々に対する配慮のために必要な項目

  • 更新情報(新着情報)
  • 目的情報へのアクセシビリティ

リピーターにとっては、既存の内容は不要な情報です。どこかが変わったとか、最新の情報だとか、 とにかくサイトの内容に関して更新された部分のみが関心事となります。 したがって、更新を行なった場合には、更新日と共に、更新情報や新着情報のお知らせを、 ホームページ上で直ぐに確認できるようにしておきましょう。

また、それぞれの情報へのアクセスが悪いと次第に足が遠のいてしまいます。要するに、何度もクリックしなければ目的地に到達できないサイトは面倒に思えてくるのです。

ホームページから、多くとも2クリック以内で各ページにたどり着けるように工夫しましょう 。サイト内のアクセシビリティ向上に関しては次章[ナビゲーションを考える]で詳しく説明します。