売れるために重要なこと
インターネットの黎明期には、猫も杓子も、とにかく「ホームページを公開する」こと自身がゴールでありステータスのようでした。無理もありません、何をどうしてよいのか情報も乏しく、さっぱり分からなかったからです。
その頃は、デザインも最近のように洗練されたものではなく、本当にに素人っぽいページを大企業ですら平気で公開していましたね。
現在ではWEBを活用したサービスやデザイン論なども確立し、かなり洗練されてきていますが、商用サイトとして実際にWEBを使って儲けているサイトはどのくらいあるのでしょうか?
[ホームページはサイトの命]で説明したように、商売を始めてキャッシュをどんどん増やしたいなら、自分勝手なやり方を突き進むのではなく、人間の心理をよく研究することが重要です。
これは別にネット起業に限ったことではありません。たとえば以下のような営業に関する神話があります。
■営業神話
- 商品なんてちょっと値引きすれば売れるのさ。
- 営業マンを気に入ってもらえれば売れるのだ。
- ニーズを把握して攻撃をかければイチコロよ。
- 知名度も高く信用のある会社からの案内だから売れるのだ。
- とにかく商品を気に入ってもらえ。
- すすめて、すすめて、ダメならお願いするのだ。
- 人間関係を作れ!
はたしてこれらが真実かどうか検証してみましょう。
- ヒトは値引きせずとも購買意欲が最高潮に達していれば、購入を決定します。
- さほど営業マンを気に入っていなくても、欲しいものがタイミング良く案内されれば買います。
- ニーズはあっても、欲しいと思わなければヒトは買いません。
- 知名度の高い会社でも欲しいものでなければ買ったりしません。
- 欲しくもない商品の何を気に入れというのでしょうか。
- お願いされても、欲しくないものは買いません。
- モノを売りに来るたびに、いちいち人間関係を作られてもねぇ、こちとらヒマじゃないんだから。
と思われるのがオチですね。
逆に、人って「これ欲しい!」と思ったら即買ってしまうことが往々にして起こりうるものなのです。この行動心理を把握することが重要です。
どうすればお客様が「これ欲しい!」といった気持ちになるのかを、考えて、考えて、考え抜きましょう。トップ営業マンと呼ばれる人達は、そのあたりのツボをしっかりと押さえた上で営業活動しているのです。
ネット起業の場合、あなたのサイトが営業マンです。
あなたが営業する代わりに、サイトのコンテンツがユーザーの興味を掘り起こし、商品を使った時の満足感を想像させ、購買意欲を高め、販売に至るまで全て担当します。
ネット起業を始める際、あなたの最も重要な仕事とは、理想の営業マンとはどのようなものかを考えることだといえます。
どうすれば理想の「営業マン」(=コンテンツ)ができるのでしょうか?
ヒントをお教えしましょう。
まず、あなた自身が自分のサイトを見て、「これ欲しい!」と思えるかどうかです。
そして、そう思えたときに「即座に購入できる仕組みがそこにあるか」どうかです。
考えてみれば簡単な事なのですが、いざ取り組んでみると、どうしても売る側の立場でしか考えられなくなってしまって、買う側の心理を見据えた発想ができなくなってしまうのです。
商品がいくら良くても、紹介の冒頭で興味付けが出来ていなければ、本文を読んでもらえません。また、せっかく本文を読んでもらっても紹介方法や文書次第で興味が湧いたり、失せたりします。
あなたの商品紹介ページを見た人々に「お!これは?」→「これいいね!」→「これ欲しい♪」と思わせる文書を書くことが重要です。この心理プロセスに基づいて興味付けから購買まで、しっかりと誘導できる文章が「売れるセールスレター」です。
また、せっかく買う気になっているのに、なかなか購入ページへのリンクやボタンが見つからないと、めんどくさくなって「もう、別に買わなくてもいいや!」って一気に冷めてしまいます。財布のヒモをほどいてもらえるタイミングは一瞬なんですね。全く、人の心とは移ろい易いものです。
「買いたい!」というスイッチをどうしたら「ON」にできるかを、徹底的に研究し、思い立ったときに直ぐに買える仕組み(ここがキャッシュ・ポイントです)を作ってあげましょう。
これらを総合的に設計、構築するためには「コピーライティング・スキル」が重要です。
「売れるセールスレター」の書き方や「コピーライティング・スキル」の磨き方については、ブログの中で説明しますね。
ページを見てもらうために重要なこと
さて、これなら売上が上がるぞ、と思うサイトが出来ても、それだけでは売れません。まずは、あなたのサイトの存在を世間に知ってもらわなければなりません。
サーバにあなたのサイトを置いただけでは、だれもやって来ません。確かにインターネット上に公開はしているのですが、あなたのサイトを知るすべが無いために、その存在すら知られる事がないでしょう。
例えて言うなら、大海原にある誰も知らない無人島でお店を開くようなものです。
そのままでは、全く訪問者が来ない=全く売上が上がらないサイトになります。
では、どうすればいいの?
ここで、少し考えてみて下さい。
あなたが、もしリアルな店舗をオープンしたら何をしてお客さんを集めますか?
...
...
...
はい、そうですね。
まずは、あなたのお店を知ってもらうために宣伝をするでしょう。例えば下記のようなものを考えたのではないでしょうか。
- まず、立地条件の良いところに出店する。
- メディアに広告を出す。
- 看板広告を出す。
- 街頭でチラシやティッシュ広告を配る。
- 口コミで知ってもらう。
- WEBで集客する。
実際にリアル店舗を構えたなら、商売を繁盛させるために、これらの宣伝を出来るものから実行するでしょう。
では、あなたのWEBサイトを宣伝するにはどうすればよいでしょうか...
インターネットは情報の宝庫です。それこそ星の数ほどWEBページがあります。その中から、あなたが見て欲しいページを「誰か」に見てもらうためには、まず検索エンジンに登録する事が重要です。
検索エンジンの代表的なものには、Google、Yahoo、bingなどがあります。この中でも利用者数が圧倒的に多いのがGoogleです。
今は、何か調べ物をする時に、まずGoogleで欲しい情報が掲載されているページを検索するのが当たり前のようになっています。「ググる」という言葉があるほどですからね。Yahooも有名ですが、実は現在の検索エンジンの中身はGoogleなんです。ということでサイトが完成したら、まずはGoogleに登録しましょう。
Googleに登録するには
では、どうすればGoogleに登録できるのか説明をします。
まず、検索エンジンに登録されるには、クローラーに見つけてもらう必要があります。登録をクローラーとは、WEB上にあるリンクをたどりながら様々なサイトを巡回・検出し、検索エンジンへの登録要否をスキャンするための検索エンジン型ロボットのことで、GoogleのものはGooglebotと呼ばれます。
GooglebotはWEBをしっかりと巡回しているので、何もしなくても、いずれあなたのサイトをスキャンしてくれるはずなのですが、何せWEBサイトは星の数程もあるので、ただ待っているだけでは、なかなか見つけてもらえない可能性が大きいです。
そこで、新たなサイトを立ち上げた方などが登録されやすいようにするためにGoogleから用意されているのが「Google Search Console」です。
この Google Search Console に、あなたのホームページのURLを入力し、指示に従ってリクエストを送信すれば、リクエストは完了です。ただし、ここではリクエストを送信しているだけで、検索エンジンに登録されることや、Googlebotが即座に巡回してくれる事を保証している訳ではないので誤解しないで下さい。
でも、ただ何もしないで待っているよりはリクエストした方が有利です。まずはリクエストを送信してWEB上にデビューしましょう。
Googleにリクエストしたら
次に、リクエストしたあと、どれ位の訪問者がどのようにやって来るのか、とても気になりますよね。実はそれらのデータもGoogleが提供しているツールから得ることができるんです、しかも無料で。WEBサイト運営者としてはこれを利用しない手はないですよ。
そのツールとは「Googleアナリティクス」と呼ばれる高機能なWEBアクセス解析ツールです。このツール、無料ですがかなり高性能かつ多機能で、あなたのWEBページへのアクセス状況を詳しく把握することができます。
Googleアナリティクスで得られる情報は以下の通りです。
- 訪問者の数
- 閲覧されたページ数
- 滞在時間、訪問回数、訪問頻度
- 訪問者がサイト内を巡回した経路
- 訪問者の検索キーワード
- 訪問者が来訪前に経由したサイト
- 訪問者が最初に開いたページと最後に開いたページ
- 訪問者が使用したパソコン、スマホ等の画面解像度、ブラウザの種類、回線の種類、プロバイダ、アクセスしてきた国や地域
- 広告のクリック数と収益
あなたがやるべき事は、定期的にこれらのデータを分析して、ページごとの人気・不人気の原因や、今後力を入れるべきポイント等の課題を洗い出し、より良い運営を図るべくサイトを修正、内容の増強をしつつ人気サイトに育ててゆく事です。
さあ、ここからは実践あるのみ!
大いに売上を上げて人生を思いっきり楽しみましょう♪