不況によるリストラや倒産などが増加し、完全失業率も3%を前後しています。

「入社できてよかった!一生安泰だね!」

と皆からチヤホヤされていた大企業の社員ですら、今や雇用の安定は保証されません。

正社員になったところで、終身雇用が保証されている時代ではなくなっています。

本当に、先が見えない不安な時代になったものです。

また、解雇や倒産にならなくても、業績不振が原因で、早期退職が促進されたり、
ベースアップも見送られたり、またボーナス(あればの話ですが)もカットされた日には...

ストレスがたまり、精神的に悪い状況が続けば身体にも悪影響が出ます。

そう、もはや会社に頼っているだけでは、安らかな暮らしや明るい将来は望めなくなっ。

「もしも、あなたが」

という想定で考えてみてください。

会社一筋でがむしゃらに働いてきました。

残業や休日出勤等、過度の労働にも耐え、命を削って必死でがんばりました。

その結果、中堅社員となり、責任あるポストも与えられました。

会社の業績が右肩上がりの頃は、厚い手当てや報酬も得られて、行く末も安泰だと信じていました。

ところが、経営状態が思わしくなくなってくると、、残業がなくなり、ボーナス(あればの話ですが)がカットされ、手当も減り収入が減ってきます。

しかし「会社のためだから仕方がない」と、 あなたは耐えながらがんばります。

それが毎日毎日、延々繰り返されます。

しかし、いくら必死にがんばっても収入は年々減り続けます。

会社が変わらない限り、業績不振が魔のサイクルを作り続けるのです。

まさにヘル・スパイラル「お先真っ暗っ!」て感じです。

無理なリストラが強行されている最中だと、人が減った分、より一層のしわ寄せががんばり続けているあなたに集中します。

会社へ残留となってもつらいものです。

そのように、我が身を削って一生懸命がんばっていても、魔の日は突然やって来るのです。

いつもどおり仕事をこなしていているあなたは、不意に肩をたたかれます。

ポンポン

「お!誰かな?」

振り返って見ると、そこには社長が何かもの言いたげに立っています。

「○○君、ちょっと時間いいかな?」

「はい!」

二人は部屋を出て社長室へ...

ソファに腰掛けても、話が始まりません。

しばし沈黙...

...

困惑顔の社長に、見つめられたあなたも困惑顔。

(困惑顔が向かい合わせ...ヒトが見たら変だろうな。)

などと考えていると、

「○○君、申し訳ないが...」

の切り出し文句が。

(ひょっとして!)

「○○君の努力や功績は認めている。良くがんばって会社へ貢献してくれている。」

「しかし、このところの不況で事業環境と経営状態が悪化してきて会社の存続が危なく...」云々

の話を聞かされた後

目の前に「解雇通知書」と書かれた書類が...

(やっぱり、そうか)

そして解雇を言い渡されます。

重い空気

再び沈黙...

...

テーブルを見つめたり

訳もなく天井を見たり...

その間、さまざまな想いや過去の映像が脳裏をよぎります。

「ふーっ、クビか!」

まず、この時点で、ある程度予測はしていたとしても、かなり精神的ショックを受けます。

息をしていない時間が長くなります。

空気が動かず、時間が止まったような不思議な体験をします。

途方に暮れる人

しかし...

生活にかなり余裕がない限り、あなたは呆然としているわけには行きません。

失業したのですから。

ハローワーク通いをしたり、就職誌の求人情報から応募をしたり、インターネットから応募をしたり...

再就職のための求職活動を必死で行わねばなりません。

ところが、何らかのスペシャリストでもない限り、あなたは既に思うような就職ができない年齢になっています。

なぜなら、採用条件の良い中途採用は、即戦力として活躍できる実務経験者やスキルを持った資格者など、ハイクラスなキャリア募集がほとんどだからです。

その上、事業環境の悪化など、外部要因も大きく影響する失業の場合、同業種からの募集は当然期待できません。

そうなって初めて、先の見えない暗闇のトンネルへ突入したことに気づくのです。

「詰んだ!」

当然、リストラによる解雇などの場合、永年勤務に対する褒章などは一切ありません。

これは、会社一筋にがんばって身を捧げた人ほど精神的なダメージが大きいです。

打ちのめされます、再起不能になるケースすらあります。

しかも、キャリアプランを特に描くことなく、会社の業務一筋に永年勤務した人ほど再就職の壁は厚くなっているのです。

「こんなことになるなら、年がら年中残業していた膨大な時間を、もっと自分へのインプットに費やしていたらよかった...」

今さら、悔やんでも何も始まりません。

さらに、そんな状況へ追い討ちをかけるように、住民税、国民健康保険、国民年金の納入通知書が次々とやってきます。

収入を断たれた上、天引きされていた額を上回る支払いがあなたに降りかかります。これは本当です、怖いですよ。勤続中は会社が一部負担するため低額だったのです。
(収入ゼロを証明し、減額できる物もありますが。。。)

たまりかねたあなたは、ついに叫びます。

「なんじゃ!こりゃ~!?」

一方、世間では経済が回復の兆しを見せているとの報道。

そこで経済評論家はこう言っています。

「政策の効果が現れてきた様ですねぇ~」

どうですか?

あなたには全く関係無いと言い切れるでしょうか?

これが倒産ともなれば、もっと悲惨です。

あなたは普段通り出社します。ところが社の玄関には

「出社におよばず」

の貼り紙...

「うぅっ!」

・・・

さあ、行動しましょう!へ続く